火の用心
日本各地で大規模な火災が起こりました。
この年の瀬に焼き出された方々にはお気の毒で言葉も出ません。
私はバーナーで火を使って作業するので他人事ではありません。
住宅地に作業小屋がありますので、火を出せば隣接したお宅への
延焼は免れないと思います。
小屋は不燃材で作っておりますが、それでも中の物が焼ければ
火は何を伝っていくかわかりません。
空気が乾燥している季節は尚更に用心に用心を重ねなければなりません。
何に引火するか分からないので、掃除をまめにして整理整頓する事が大切だと思います。
私の作業小屋の消火設備。
消火器
バーナーを据えている足元に置いてあります。
消火器その2
直ぐに手の届く所に置いてます。キャップも取っていつでも使える様にしてあります。
消火バケツ
今までで唯一活躍した消火グッズです。
ガラスがポンテから取れて膝の上に落ちました。
何処に落ちたのか分からず着ていた物を脱いでこのバケツに押し込みました。
その時はエプロンのポケットの中にガラスが入っていました。
膝掛け、エプロン、パーカーにまるで弾丸を受けたかの様な大きな穴が開いてしまいました。約2000度の炎でガラスを溶かしていますので、ガラスも相当な高温になっています。
火事除け守
この奴凧は王子稲荷神社の凧市で毎年前年の凧を奉納して神社にお参りし、境内社務所で改めて「火防の凧」をお受けします。
凧市は初午に開催されます。今年は2月6日と18日の2の午です。
これは、たびたび大火に見舞われた江戸時代に、「凧は風を切って揚がる」という事から火事除けのお守りにと、同神社の奴凧を「火防の凧」としてお受けしたのが始まりだそうです。
王子稲荷神社はとても面白い神社です。大晦日の夜、お面をかぶったり、メイクをほどこし、きつねに扮した人たちが王子装束稲荷神社に集まり、行列を成して大勢の見物に囲まれながら王子の街中を練り歩き王子稲荷へ参詣する「きつねの行列」があります。「毎年大晦日になると、関東一円から狐が集まり装束を整えて、王子稲荷にお参りした」そんな昔の言い伝えを今に残そうとしているらしいです。大晦日王子は他とは一風変わった幻想的な光景があります。
いづれにしてもどれも使う事がないに越した事はありません。ちょっとした油断や慣れが火事を起こす原因になると思います。そして用心には用心を重ねて丁度良いのだと思います。
糸魚川の大火を見て改めて気を引き締めました。